TA最終エスキス

最終提出まであと1週間となりました。
今日は先週に引き続きTA統一エスキスを行いました。
参加メンバーは高瀬、川島、草川、中川、中島です。

 

 

以下、エスキス概要です。

S:学生
T:高瀬
K:川島
N1:中川
N2:中島

〇児玉くん
キノコのスタディを進めている。ボードで構成するのではなく、線材で構成したい。
さまざまな帯で冷却されて循環するものを目指す。
今日でキノコの形状を決定し、今後はどうキノコをプランに落とし込むかを検討する。
 
N1:なぜ三角形なのか?
S:夏の日射を避ける⇒配管に水を通さなければよい⇒屋根勾配を検討する必要なくなった⇒天空面との形態係数を最大化できる方向に屋根を向ける
S:最大効率となるアスペクト比を求めるのは無理。
断面積・アスペクト比・放射面積の3要素をどう物理的に決定するかが課題。
K:べったりすると細分化した意味がないのでは。
S:この模型はまだ案でしかないなので、ぜひそうしていきたい。
K:グニャグニャした造形にしたかったのでは?
S:飲食店として成立させるためには、ある程度矩形が必要になってくる。
K:帯幅は60cmがよさそう。
K:熱容量を確保できる部位が建築に準備されているのか?
T:躯体が暖まりすぎると、集熱しないので、それを解かないようにする。
K:ディテールが見えない。自然対流が無謀なのではないか。
S:夜間放射だけでは自然対流が起こらない可能性あり。そこでポンプを使ってしまうと本末転倒になってしまう。
N1:急に設備っぽくなってしまった印象。
N2:模型の作り方が良くない。
T:1個1個の考えと造形がつながっていない。大胆な造形を目指した方が良い。
N2:全体模型、1つ断面模型(1/100)を作るべき。


〇藤間くん
どういうシャフトに機能を与えればいいかを考え、空調器と冷熱源をつなぐ配管で放射冷却装置として機能させる。
しかし、まだシャフトによって空間構成を成り立たせられるほど設計ができていない。エレベーターやトイレの壁が構造壁となる。
 

K:構造様式は乾先生の浅草のビルを参照できそう。プランの描き方は、一部楽しそうなものを示せばよい。シャフトの周辺への影響を読み取れるプランを作成すべき。
新たな空調システムに〇〇℃、△△℃、この空間には■■MJ必要で、諸室で求められる熱量・温熱環境をリストアップするとよいのでは。
S:メディアテークのようにシャフトが空間に影響するようなものを目指したかったが、実現できていない。
K:本数だけ一緒でいいから、位置はずれてもいいのでは。
N1:斜材として利用することも可能。
K:全部同じシャフト配置で、多様なプランは作れない。だから階によってシャフト位置が変わって配置させてよい。造形よりも、設備の話を優先的に完成させるべき。


〇吉冨くん
パネルの表現として、平面図を立体的に折れるように表現する。商店街プログラムの変遷が提案の核となる。
商店街1階に新しく入ってきたコンビニなどのプログラムに公共性を孕ませるような設計提案を行う。
店の前面を開くだけでなく、一階の壁を一部壊してペリメータ部を道に開放することで、通風を促す。
 

N2:パネルセッションでは高い所か低い所に設置されてしまうので、自分のパネルの最上部と最下部に分かりやすい絵があると伝わりやすい。
N1:レイアウトが分かりやすくなされていないと、読む気が全く起きなくなってしまう。
T:コンペ案と基本的に同じレイアウトを真似するとよい。
N2:具体的には3部構成。①決めパース、②コンセプト、③プランなど詳細情報
N1:エネルギー消費量減ったときに、もっとKAPPYになることがわかる絵を!
N2:コップよりも、もっとシンプルな図の方が良い。あさってまでに決めセクションを作りこむこと。①日影図で都市環境の現状問題提起を行う②庇
N1:行う操作を5段階くらい並べていく!
S:操作は②’植物、③セットバック、④地面の土化、⑤煙突集熱の挿入


〇小原くん
太陽との関係から、建物は非垂直。民族博物館に入る地域と棟の環境を対応。
あるシークエンスとして朝から夕方まで太陽の動きとともに人が動き、多様な空間体験ができるように設計を行った。
 

K:プラン・セクションの情報が足りないのでは?でないと、こいつ全然建築できない人だと思われかねない。1層を大きい図面で表現してもよい。
N2:決めパースはかっこよく作れる見込みはあるのか?
K:Maxwellで作成するとよい。模型は?
N2:1/100,1/50など高解像度で検討していることを示す必要もあるのでは。
S:部分模型を作る範囲しか解いていない。
K:模型作る範囲だけ解けていれば問題ない。パースが絶対に必要。
S:FD9を回してもあまり差異が出てこない。Excelベースの受熱量計算をしたときはもっと差が出てきたのだが・・・方位角と傾斜角の2変数により受熱量が決定される。年間積算ではなく、春分夏至など特定日で求める環境を実現したい。
K:技術的アシストが必要そうなので、まず自分でできる図面などを済ませる。


〇清野くん
今まで断面ばかりを考えてきたので、今回は平面構成を考えた。
各方位に対して中心がずれることで自然採光を求める、西日を避けるなど必要な温熱環境空間を得る。
プランが面白くならないのが課題。
 

N1:全部の階のプランを描く必要はない。地上階、真ん中、基準階とか。
S:分厚いスキンから積層スキンにすることでプランが変わり(商店がオフィスに絡みつく
)、環境も変わる。
K:stepを踏んだダイアグラムが分かりにくい。(特にスキンを積層していることが分からない)BIGを参照すべし。
N2:入るプログラムを具体的に想定して設計を進めていくと、プランが面白くなってくるのでは。べたなので言えば、本×オフィスなど⇒方位の話と結び付けば面白くなるかも。
タイムスケジュールと絡んだ話をすることになりそう。
T:周辺との関係からレイヤーを作っていく設計原理が分かりにくい。また、コンセプト図のビフォーアフターの変化も分かりにくい。
S:模型表現をどうすればよいか。模型写真を利用して決めパースを作りたいが、1/200だと小さすぎるか?
K:1/100で作ること。できれば適切に点景を挿入し、商店っぽさを伝えられるようにする。


石綿さん
夏涼しく、冬暖かい煙突の空気を、底面積を増やすことで水を利用した建築を目指す。
オフィスは山の中に入る。品川のオフィスビル群と対比させたい。
 

K:オフィスを1層にすることで交流が生まれるというが、戸建住宅と何が違うのか?
S:「うねうね」がある。
N2:形はいいが、土地がないから超高層化している現状に触れられていない。超高層で同じことができたほうがいいのではないか、と言われそう。
S:現状ではオフィスは上階の方がいい。しかしこの案では、煙突下の方がいい、地上に魅力がある提案。
N2:プログラムの名づけ方が重要。
K;こうやることによって、どれだけいい空間になるかを言えないと、東京ミッドタウンと全然変わらない。
N2:地上の魅力というと、公共性が必要。オフィスなどセキュリティが問われる空間はあまりよくないのでは。
K:市庁舎とか。
N1:「丘です」といって、中に様々なアクティビティを入れてしまったほうがいいかもしれない。名づけるとかえって難しい。
K:水と関わりのあるプログラムにはなっていない。一枚の壁で水面と行動圏が分断されている感は拭い去れない。


〇王さん
レンダリングが未完成。
 

K:平面図1つ大きなものを作り、残りは小さい縮尺でいい。
N1:鱗細部説明のレイアウトを縦に。
T:環境シミュレーションなど、何を検討しているのかキーワードをのせるべき。
N2:航空写真を用いるのはナンセンス。
一同:手描きがベスト。
N2:1/300くらいのものが必要。


〇北潟くん
インク切れのため肉色となったパネルがかっこいい。
鳥瞰パースに3Dで立ち上げる。山はRhinoで立ち上げる。
 

K:Rhinoでは山を立ち上げられない。
S:グラスホッパーで山の高さ・道幅などパラメータを変化させて風の通りやすさをスタディ
N2:1週間前にすることではないのではないか。
S:臭気に関する論文を調べたが食肉工場に関するものはなかった。自動車排気ガスに関する論文によると、風速が臭気問題の要因ということが分かった。それを応用させて臭気問題を物理的に解決していく。
K:ファンつけるのであれば通風を考えた形は意味を持たなくなってしまう。
T:負圧最大になるのは半球ならば頂部。そこから風が抜ける。
S:パラメータは風出口の形状ディテール、ボリューム大きさ、入口の吸引しやすさの3つでよいか。
T:パラメータとしてふるよりは、定性的な知見を考慮すればいいのでは。


〇富山くん
リサーチから設計までの流れが不十分だったので、四合院のあり方を再考した。
住宅が足りないことによって衛生環境が悪い⇒箱型の集合住宅に建て替えられている⇒中庭や周辺で行われていたアクティビティがなくなってきている⇒その問題を解決する形を提案する。
縦の院子ではもともと四合院で行われていた行為を行う。
 

S:外からみられてしまう四合院の問題を解決するため、奥まった所に配置する。
K:視線を考慮したにも関わらず、なぜ均質なのか。〇mだとどのような意味がある、というようなカテゴライズはなされているのか。
N1:何を根拠に操作しているのかが分からない。そのために、ダイアグラムで原理を宣言してから設計していくべき。
N2:四合院の現状の問題から縦のボイドが生まれる。横の院子は?
S:縦のつながりは物干しなどあまりつながりたくないアクティビティが展開される。一方、横のつながりは麻雀などコミュニティの場として機能。
N1:人口減少が進む今後の中国において、積層したことによるメリットはなんなのか。
全部ネガティブな発想なので、もっと楽しいことを起こせる提案でないと、魅力的な案にならない。
S:無風状態でも風を起こせるというメリットがある。
N2:バルコニーはあるのか?
T:囲ってしまってサンルーム化されている。
N1:物干竿だけが外壁に表出する不思議な風景である。
N2:造形のボキャブラリーを抽出できないとまずい気がする。
K:何かに特化した空間を作っていった方がいいのでは。
N1:東京だととても閉塞的に思えてしまう外部空間だが、中国だとそれが求められている。そして快適になっている。そのような場が現在の中国にはないので、作っていくことで・・・というストーリーを組み立てるなどするべきでは。
T:一人で考えるにはスケールオーバーしている。


〇松田くん
水再生センター。アンチ再開発に挑戦したい。山手線の内側千万人分の水を処理している。建築として可視化したい。超高層の非空調につなげる。南風のウィンドキャッチャーとなり、冷やしながら。
上階に行くほどゼオライトの粒子が荒くなり、風を取り込める。
かっこいい内観パースが描ければそれでいいかなって感じです。いい感じのプログラムを挿入したい。
建材としてレンガを用いる。
 

N2:現在計画されている超高層へのアンチの案として、また超高層で対抗するのはいかがなものか。
K:水処理センターの真上に建つ理由は?
S:水処理センターを可視化したい。
K:水処理センターと対比されるようにSONY本社ビルとして建てればいいのではないか。
N2:提案したい超高層に一般性を持たせたいのであれば、「水処理センター」という特殊な土地にこだわらない方がいいのではないか。ここでないと成立しない、というのは、ここが再開発地区だから、という理由だけではないよね?
K:話を単純にしたいのであれば、敷地を一般の所にすればいいのでは。
K:WTunnelで検討した結果、高層ビルの上階が突き出したような形状が取り込めることが発覚。数々の検討を行い、意思をもって穴をあけては。そして木曜日には自信をもってプレゼンできるようにしたい。


紺野さん
敷地周辺の風の流れを検討し直した。理想とする空間を求めたが自信をもって求めるものがなかった。
そこで多様性を求めたら何でもありなのかと考えてしまい手が動かなくなってしまった。
 

K:なぜこのユニットでやるのかの説明がない。
S:動線からはみだしていくアフォーダンスを出したい。
K:他に性能・メリットはないのか?
S:6面あるキューブは閉鎖的。それは非空調空間にはそぐわないため、4面のユニットを設定した。しかし、そこに意味を見いだせなかった。
K:意味は後付けで全然構わない。
N2:F本S介のむさび図書館とか、意味付けは後付けでしかない。
K:スラブを挿入してしまうとボックスの良さが失われてしまう。挿入してもいいが、ボックスの存在感をキープしないと!
N2:柱を描くだけでぐっと建築っぽくなる。
N1:外部空間が多すぎるかもしれない。
N2:裏動線と客動線とを考えると建築になってくるのでは。敵は「駅ビル」。それへの対案を突き詰めてほしい。

*****

残り後1週間、そしてエスキスも明後日が最後のエスキスです。
そしてどんなに今苦しくても、全員自分の案を形にして提出しましょう!!
今が最も踏ん張り時なんです。

TAの私も前スタを昨年まで経験していましたが、最後の最後まで苦しみの連続でした。
TAに嘲笑されることもしばしばでした(笑)
最後の24時間で形にしてみたら、案外形になってきた人もいました。
諦めてしまったら後に何も残りません。

もうひと踏ん張り、頑張って行きましょう!!