WTunnel-Pro

4月19日(木)は、WTunnel-Proを使って流体を扱いました。

まずは風の流れを意識した空間を各自自由にスケッチ。
そして次に、iPadのWTunnel-Proという簡易流体表示アプリで、風の流れをスタディしていきました。
たった15分間でしたが、アイデアの宝の山と言わんばかりの多様な案が出てきました。

「風はイメージ通りには流れてくれない」

このような声を多く聞きました。
シミュレーションスタディを重ねることで、徐々に目指す形ができあがっていく過程を体験できたと思います。
今度配布するFlow Designerでは風に加え気温・放射熱など、より詳細な検討ができます。
様々なツールを準備しているので、目的に合わせてどんどん利用してください。
WTunnel-Proの入ったiPadはTA所有のものなので、交渉しだいで貸出しできます。(基本的には院生室でのみの使用)
以下、先生の感想です。



末光先生「昨年、風が通るからいい、というような風崇拝的なプレゼンが見られた。
     人のアクティビティを提案したいはずなのに、いつしかその目的がすり替わってしまっていた。
     環境工学のためのシミュレーションではなく、人のためのシミュレーションを心がけてほしい。」

羽鳥先生「日常をどう楽しくするか。環境に携わる面白いことを日常の中から見つけてほしい。
     日常の中から、という共通の意識を持ちながらも、受講生ごとに違う案が出てくるのが面白い。」



自分の五感を敏感にして行う敷地調査の中に、たくさんのヒントが隠されているのかもしれません。
中国での調査も視野に入れたりと色々大変だと思いますが、頑張って行きましょう!